それだけ言うと私の手を取って寝室に誘った。 束縛されるものを身につけるのは嫌だと思っていたけど、胸元にあるそれは妙に馴染んで拒めない。 『翠が自分を持ってられるお守り』 その言葉が心に残った。 本当に? そう聞き返して見たい気持ちを押し込めて、黙って寝室に向かった。