猫を離せない総長さんの話Ⅰ



「いつこんなの…ってかこれは何だ?」


「だから首輪兼お守り。」

首輪は100歩譲ってわかるとして

「お守り?」

「翠が困った時俺があらわれる、それに念じれば」

「何柄にもなくファンタスティックなこと言ってるのよ。」


白けた目線を送るとふっと笑った圭人がこう言った。

「翠が自分を持ってられるお守り」