「どうしたの?」 おもむろに私を引き寄せると、冷たい感触とともにシャラン、と胸元で金属音がした。 「首輪。兼お守り。」 「ちょっと…」 長めのチェーンの片方に紅玉が埋め込まれたリングがあって、そこにもう片方のチェーンを通して首にかけるアクセサリー。 いわゆるラリエットが胸元にあった。