猫を離せない総長さんの話Ⅰ



呆れながらも疲れさせたのは私だと自覚もあってそのまま髪を撫でた。


「……あ。」

「……ん?」

しばらく沈黙が落ちた空間で先に言葉を発したのは圭人で。


何か思い出したように寝室から何か持ってきて私の横に座った。