猫を離せない総長さんの話Ⅰ




「俺も風呂。先寝てていいから。」

「起きてる。」

「……わかった。」

ソファで寝てたら怒られそうだし、主もいないのにベッドで勝手に寝るのも気が引ける。


男の風呂は早いというけれど、本当に早くて、髪をのんびり乾かしていると、お風呂から上がって頬を上気させた圭人が私の隣に座った。


「…疲れた」

そう言ってゴロンと横になった圭人は今まさに膝枕状態。