猫を離せない総長さんの話Ⅰ



カサカサという物音で眠りから浮上した。

うっすら目を開けると、テーブルのソファがない側に座り込んで洗濯物をたたむ圭人の姿が。


「おかえり。」

「ただいま。」

はにかみながらそういう圭人。
なんというか、母性本能をくすぐる感じ。
ほっとけない気持ちになる、うん。


時計を見ると7時を回っていた。
ごはん…今からだと遅くなるなぁ…

「ごめん、ご飯作らなきゃ」

「今日はいい、適当に買ってきたからそれ食べろ。」