猫を離せない総長さんの話Ⅰ



「朝抜くなんてだめだぞ。朝昼晩しっかり食べるんだ、お前今育ち盛りだぞ。」


お前のところでビシッと指を指して言う。

「俺、ちゃんと成長してるし。」

頭の上で手をひらひらさせてアピールしてみる。

「そういう問題じゃない!」

そう言ってブスッとする翠の顔は意外と近く、背の高さを再認識した。

「お前、身長いくつ?」

「…168だけど。」