猫を離せない総長さんの話Ⅰ



寝室まであっという間に運ばれてベッドにおろされると、逃げる間も無く抱きすくめられて布団の中にいれられた。

「わ、わかったわ。逃げたりしないから離せ。」

こんなんじゃ眠れない。

「いや。わがまますぎ。」

「どっちが。」

「…ほら、寝ろ。それとも、意識しちゃって眠れない?」


そう言うと胸のあたりから体のラインをツツ…と撫でられた。