なのに。 「何考えてる?」 「この2日で何年も経ったみたいって考えてた。あなたのせいで私の日常ぶちこわしよ。」 乾かし終わってドライヤーを机に置くと、大きな背中がもたれかかってきた。 「それ、いい意味に捉えていい?」 頭だけ振り向いてそう聞く圭人は眉尻を下げていて不安げだ。 こういうところがあるから冷たくできない。 「わからないわ。」 そういうと満足げに微笑んで意地っ張り、と言った。