猫を離せない総長さんの話Ⅰ



眠気は吹き飛び、浴室での翠が頭から離れなかった。


「…落ち着け。」

落ち着け落ち着けと自分に言い聞かせても、健全な男子高校生な俺は


「…萎えねぇ。」

苦しむしかなかった。

「お風呂、どーぞ…」

そう言ってうつむきながら部屋に戻ってきた翠。

まともに見ることもできずチラと見ると

〜〜〜〜〜っ

どうしてこうも俺を刺激するんだ!


黒のスウェット地のワンピースをきて濡れたままの髪はいつもと違ってまっすぐ背中に落ちている。