猫を離せない総長さんの話Ⅰ



圭人side

ソファでうとうとしていた俺は風呂場から聞こえた翠の悲鳴?に起こされ、何も考えず浴室に突入してしまった。


「……………。」

くるな、と言われたと同時にドアを開けると

固まってしまった。

当たり前だが、裸同然の翠。

フェイスタオルでかろうじて隠してはいたが、隠しきれないからだのラインは俺の目にくっきりと焼き付いて。

「わ、悪い」

とだけ言って去った。