「私は祐樹さんに挨拶してくる。」 そういって席を外した翠。 あぁ、と返事をしたものの祐樹さん?と疑問に思っていると、察したように私の夫よ、裕子さんが答えた。 「……あなた、雅ホールディングスのご子息ね。」 「なぜそれを?」 俺はまだそっちの方に顔を出してない上に、もちろん一般の人に分かるはずもない。 「私の母は、三上涼子よ。」 驚いた。 三上グループの三上だったのか。 俺の名前くらいは聞いたことがある、ということだろう。 とはいえなんて勘がいいんだ…