猫を離せない総長さんの話Ⅰ




「猫ちゃん、にゃー、は?」

「言いません。」

即答すると珍しく声を立てて笑う圭人。
そんなことにもドキドキしてしまう私はどうかしてしまったのか…。

何が面白いのかしばらく笑っていた圭人だけど、ふと笑いを止めて真剣な顔になった。

「どうした?」

思わずそう聞くと、そっと私の腕をとった。

熱心に私の腕を見るから私もそちらに目線を移すと

「あ…」

先ほど強く掴まれた手首が赤黒くなっていた。

あまり気にしてなかった私には相当なアドレナリンが放出されていたのだろうか。

思わずてを引っ込めようとすると圭人がそうさせてくれない。