猫を離せない総長さんの話Ⅰ



腕を掴まれた翠の顔は蒼白でカタカタと異常なほど震えていた。

俺の猫いじめんなよ。

男の手を引き離して腕の中に収める。
やっぱり震えていて、小さくいや、助けて、けーとっと、俺の名前を読んでいた。

優しく抱きしめながら、ここまでにした男たちに怒りが募る。


「てめぇにかんけえねぇだろ!」

そう吠えた金髪の男に抑えてた怒りが爆発した。

「消えろ」

てめぇにいちばんかんけえねぇよ。


本当は殴ってやりたかったが、すいのそばを離れてはいけないような気がしてやめておいた。