猫を離せない総長さんの話Ⅰ



待たせるのも悪くて速攻選んで会計を済ませた。


派手なのもたくさんあったのだけれど、恥ずかしくて見ることもはばかられ。

白にレースがあしらわれたもの、桃色に白で刺繍がなされたもの、もうひとつはサテン素材のシンプルな黒の下着を選んだ。


外に出て圭人の姿を探すと、なにやら人混みができていて。

「ご、ご愁傷様。」

とおもわずつぶやいてしまうほど。
どうやら女子のみなさんに囲まれているようだった。

そうだ、そんな男に捕まったんだ、と再確認すると同時に

…どうしよう。

と途方にくれていた。

見捨てて去るにも行き場がないし、今荷物のほとんどはあいつの元に。