猫を離せない総長さんの話Ⅰ



「お前なんでも似合うから時間かかった。疲れた?」

俺様で勝手だと思うのに、少し眉を下げて私の心配なんてするから。


「別に。」

許してしまう自分がいた。


当たり前にお会計の時お金を出そうとする圭人に、さすがにここは譲れないと自分で払った。

まだ高校3年生なのよ?
会計の時に示された金額にクラクラしながらも支払った。


今からグループの手伝いもしているし、普段あまり使わないからお金が貯まっているので支出は構わないのだけれど、感覚は庶民なので戸惑ったのが本当の話。


逆になんでそんなお金持ってんのよ、と不審に思ったけど、そんな思考は圭人の声によって遮られた。