桐生鈴花は、


戸倉詩織と雪華を案内した夜、



部屋でぼんやりしていた。




他の女性陣は、詩織と雪華の案内だろう。



ハヤテは別行動だと思うが、




男性陣も、案内だろう。



鈴花は一人でぼんやりした。




リン<終焉か>



鈴花は呟いた。






詩織と雪華が来る前、




鈴花はある屋敷の部屋の前にいた。



リン<――――――――>




<鈴花ちゃんは、面白いもんな>



笑う声がした。



そして、



<劇のビデオを取って、正解や!>



リン<それを窃盗って、言うんだよ>



鈴花は襖を開けた。


部屋の中には、




金髪に、黒いシャツに白いスカートの少女が、テレビを見ていた。