斗真<ご丁寧に、ありがとうございます>



雪華<桐生院の方ですよね!>




少女、雪華は言った。




はい、確定。



海は思った。



海<オレたちも名前は、>




雪華<名前はいいですよー!>




海<用件は?>




雪華<――――――――――――――――――の!>




雪華の色白の頬が真紅となる。



斗真<えっと>




雪華<あの!>




雪華は海に封筒を渡す。




海<え?>




雪華<あの方にお渡しください!>



雪華はそう言って、消えた。



瞬間移動らしく、氷が舞う。




海<―――――――――――――――?>




斗真<面倒ですよね。ラブレターでしょうか?>




海<えー!>




海は叫んだ。