美奈の家までは、徒歩で10分ぐらい。 後は、目の前の曲がり角を曲がるだけ、 そう思い走りだした瞬間。 ふらっ。 ううっ、やばいかも。 目眩がしたと思ったら世界が逆になった。 おばちゃんが通りかかったのが見えた。 そこに無意識に手を伸ばして、 「……たす…けて…。まだ、生きたい……。」 そこで意識が途切れた。