まだ幼稚園生だったんだよね。 今となっては良い思い出だけど。 って、何で廉くんとのこと思い出してんのよあたし! 忘れるって決めたのは誰? あたしでしょ!! あー、もうあたしってばか。 思いっきり廉くんに未練タラタラじゃんか。 「はぁー。」 「もう、何ため息ついてんのよ~。何のためにここ来てんの?気晴らしのためでしょーが。」 そしてもう一回深いため息をついたら、 ポカッ。 「いでっ。涙痛いな~。何すんのさバカー。」 「桜が真っ暗な顔して後ろ向きだからよ。」