俺に溺れてみる?




「……俺に食われてみる?」



あっくんの手がそっとあたしの後頭部に回ってくる。


その言葉の意味がわかったのは。




「んんっ……!」



噛みつくようなキスをされてからだった。


角度を何度も変えて、まるであたしを味わうように。

何度も、キスが降ってくる。




「……来年、このみが大人になったら」



ポツリとつぶやくあっくん。


優しくそっと、壊れものを扱うようにあたしの頬を撫でる。