俺に溺れてみる?






あっくんがイスから立ち上がると、あたしの頭がちょうど彼の胸あたりになる。


ホントに背が高いな……。



ドキドキしながらも、そんなことを思っていたら、わずかに身体を離された。



「……きれいになったな」



顎を掴まれて、上を向かされる。



な、なんか、昔のあっくんと違うよ……!


それにここ、学校なのに……!



しだいに近づいてくるあっくんの顔。


肌なんてきれいすぎて嫉妬しちゃうくらい……。



――チュッ。



「……マーキング」



キスされたんだと。


気づいた時には、目の前に意地悪そうな顔をしたあっくんがいた。