「彼女はー? 絶対いるでしょ! こんなにイケメンだし!」 わあっと騒がしくなる教室。 「えーいてほしくない!」 「絶対いるでしょー!」 「あの容姿があったら、俺、遊びまくるな」 好き勝手に話すみんなを一瞥したあと、ふと教卓に目をやった。 「……っ!!」 あっくんと、目があって。 ……ほほえんでる? あたしに向かって? いや、待て待て! あたしの席は、1番うしろなわけで……目が合ったかは、定かじゃないよね!? あっくんとの再会がうれしくて、すべてをいいようにとってしまうから怖い。