もうすぐ先生も来るだろうし、俺は保健室を出ようと歩きはじめる。 だけど……。 「……んっ」 寝ているはずの女の口から、小さな声が漏れた。 俺は少し驚いて、女のいるほうに目を遣る。 女の顔をしばらく見ていると…… 「……!!」 急に、女の目が開いた。