俺様不機嫌彼氏





ピリッと頬が痛む。



いちごにぶたれたと気づくのに、時間はかからなかった。



「……いちご!!」



いちごが俺の気持ちを理解してくれなかったことが悔しくて、少し苛立ってしまった。



「あ……ごめん、なさい……」



いちごはしゅんとして言って、また走り去ってしまった。



「……っ」



ヤベェ……俺、いちごに嫌われたかもしれない。