声の主は、相当怒ってて、相当不機嫌なようだ。 この声は……絶対、春くんのものだ。 「春、くん……」 ふりかえると、そこにはやっぱり春くんがいた。 「チッ!! めんどくせぇな!!」 男のひとは、春くんをあたしの彼氏と思ったのか、お店を出ていってしまった。