女の子の声だ。 きっと、図書委員のひとだろう。 「……すいません、いま出ます!!」 春くんはそう言って、あたしの肩を抱いて図書室を出た。 図書室を出て、その女の子と対面する。 「あっ、あなたたち、もしかして……!! わっ!! わたしったら、ごめんなさい!!!!」 女の子はなにかを悟ったようで、一所懸命謝っていた。