あたしはドキドキしながら図書室に向かった。 いち日の授業が終わってすぐの図書室には、いつも誰もいない。 図書委員のひとが鍵を閉めにくるのは、だいたい授業が終わってからだいぶあとだ。 ……ガラッ!!!! 「……失礼します」 図書室の扉を開けたとき、思わずそうつぶやいてしまう。