《春side》 いちごと仲直りして、教室にもどり、自分の席に着く。 はぁ……仲直りできてよかった。 ……でも、 俺は、大石がいちごを好いてることに気づいてしまった。 大石のいちごを見る目は、なんだか普通とは違う。 なんか、食いものに飢えたライオンが、小さな獲物を見てるような……そんな、あやしい見方だ。