「あ、あのねっ、これは、別に……なんでもないのよ!!」 女の子は、みえみえのウソをついた。 「はぁ?? なんでもないわけねぇだろ。現にいま、この男がいちごを殴ろうとしてたじゃねぇか」 「っ……ひっく、だって……」 春くんが厳しく言うと、女の子は泣いてしまった。