小鳥side


目を覚ましたら、見知らぬ人が私を見ていた。


とっても美形でかっこよかった。


一目見てドキッとした。


その人は、冴島 翔という名前だった。


転校生だって言ってるし…


麗奈ちゃん達が話してた転校生って………冴島君なのかな?


「まだ痛いのか?」


「へっ?」


意味が分からず、間抜けな声が出た。


「女の子に抱きつかれたんだろ?」


あっ、そのことか!


やっと理解し、


「だ、大丈夫!私、教室戻るね」


まだ痛いけど…


「嘘だろ。まだ痛いって顔に書いてあるぞ?」


ビクッと反応してしまい、冴島君はニヤッと笑った。