璃那side


翔と付き合ってから2年目の記念日の時に私は知った。
翔が[浮気]してるということを…


暑い夏の日、記念日の前日。


『しょーう!明日覚えてる?』


『ん?あ、あぁ。えっと…』


曖昧な返事をされて、私は一応答えを言っておいた。


『もう!忘れたわけー!?付き合ってから2年目の記念日だよ?』


『あぁ、そうだったな!』


思い出したようにポンッと手を叩く。
もう、何で忘れるかな~?


『明日か。すまんな……用事がある』


用事?
彼女の私より用事を優先するわけ?
マジ有り得ないんだけど。


『用事って?』


『バイトだ、バイト』


『バイト?してたっけ…?』


『あ、あぁ。1週間前からやってるんだ!』


何か………怪しい。
明日、跡つけてみよう…
彼女としてこんな事をするのは嫌だけど、私は気になってしょうがなかった。


私は次の日翔の家に朝一で行った。