ガラッ


教室に駆け込んだ俺は、皆に注目された。


その中に、小野寺の姿があった。


瀬川と話してたみたいだが、俺に気付いて瀬川の背中に隠れた。


「おの「ちょっと!!あたしの娘に何か用!?」


瀬川が俺を遮り、俺の胸ぐらを掴んだ。


「ちょっ、待てって!俺は謝りに来ただけだ!!」


慌てて言うと、瀬川は手を離した。


「謝りに……ってもしかして…!!」


俺を睨む瀬川。


小野寺から事情は聞いたみたいだ。


「ゴメン、小野寺!俺、初だとは思わなくて…」


深々と頭を下げて謝る。