翔side


小野寺を探しに行ったが、どこを探してもいなかった。


結局、教室に戻ったら小野寺いるし。


しかも、猫耳つけて、しっぽもつけてる……


つまり、猫の格好だ。


「………って、何だよそれ……」


ヤバすぎだろ…!!


可愛ぇ…


正直言って、可愛いすぎだった。


それが小野寺に惚れたんだと俺はまだ知りもしなかった。


「………」


小野寺は何故か黙っていた。


………?


小野寺は、しばらくうつ向いていた顔をあげ、ダッシュで教室から飛び出してった。