「紘は、小鳥を甘やかしすぎなのよ」


もぉ、二人の子供状態だね、私。


「あっ、そうだ」


何か思い出したようで、ポケットの中に手を突っ込む紘君。


「はい、小鳥ちゃん」


ポケットから出てきたのは、一冊の手帳だった。


「えっ、何これ?」


「翔についての情報ノート♪あげるよ」


情報ノート!?


それって、個人情報とかも書いてあるんじゃ…


ところで、これっていつの間に書いたのかな?


書く時間何てなかったのに…


「俺ね、翔のこと調べるのか大好きだったんだ。翔は不思議だからね!だから、それは俺が調べた結果を書いたノート。俺が必死になって、メモメモ~!!ってね(笑)」


ってことは、これは………


ペラペラとページを捲って行く。


個人情報丸写し!!


「こんな大切なノート私が貰っていいの?」


コクリと頷く紘君。


「ありがとう!」


ニッコリ笑ってノートを抱き締める。