だけど、目をギュッと瞑って小さく頷いた春輝を見たら、そんなもんすぐに意味なんてなくなった。

俺は、自分のなかで沸き上がってくる衝動を押さえ込まずに、春輝の後頭部に掌を添えると、その頭を引き寄せて噛みつくように口づける。

うっすらと目を開けてみると、春輝の長いまつげと、真っ赤な顔が目にはいった。

それがすっげぇかわいくて、俺の胸が疼く。

苦しくなると、俺の胸をトントンと弱々しくたたくから、俺はふっと離れるがすぐにまた距離をなくす。

そんな風に息をときどき吸わせながら、そのまんまゆっくりと体重をかけて、トサッとベッドに春輝を押しつけた。

春輝の翼──白い髪が宙を舞った…。

~空夜 side end~