翼~開け放たれたドア~

こいつさ、俺より総長向いてんじゃねぇか?ある意味…。

二人とも震え上がって、さっきまでの秋人の怒りが嘘のように仲良く抱きしめあってる。

「………うるっせぇな…」

「あれ?蓮起きた?」

「なんなんだよさっきから……」

「ん?この二人がちょっと……ね?」

不機嫌そうに顔をしかめた蓮が、飛鳥と秋人を睨みつけ、そして舌打ち。

飛鳥はそれを見て顔を青くし、秋人は不愉快そうに、眉間に皺をよせた。

その光景がなんだかおかしくて、少しだけ苦笑する。

そして、なんとなく半透明のドアのほうへと視線が向いたときだった。

──ガタッ

「え、空夜…?」

立ち上がった俺に反応して、直たちが俺を見てきた。

だけど、そんなのに今は構ってられない。

見間違いか?いや、でも確かに……。

「春輝…?」

あいつの指が、一瞬ピクッと動いたんだ。