翼~開け放たれたドア~

蓮もニヤリと笑っていてなんだか自慢げにしていた。

それに若干イラつきを覚えたが、今はまぁいいことにしといてやろうと思う。

「空夜って意外に不器用だからさー。
やっぱ俺様がなんとかしてやらないと!」

飛鳥がそう胸をそらして言ったが

「は?一番なんとかしねぇとならねぇのは飛鳥だろ?」

「だよなー。秋人に一票」

「蓮も秋人もひどくない!?」

「「だってお前バカだし」」

「んなっ!!?」

「あははー。俺も秋人たちに同意かな?」

「…………直まで?俺、泣いちゃう」

「「「どうぞ?」」」

「皆ひどいよなホント!!」

涙目の飛鳥が三人に向かって吠える。

だけど、そんなの全然気にもとめずにみんなは笑っている。

あぁ、そうだ…。

こいつらは、こんな奴らだった。

いつだってこんなんで、俺を信じて疑うことさえしねぇんだ──。

それこそバカみてぇに…。

「──なぁ」

俺は、ゆっくりと問いかける。

「ん?何?」

直が、ニコッと笑って首を傾げる。

飛鳥も、目を潤ませながら俺を見つめている。

秋人は、不思議そうに俺のことをきょとんと見ている。

「何だよ?」

蓮も訝しげに俺を気怠そうに見ている。

みんな、俺の言葉を待っていた。

俺は、恐る恐るだけど、その重い口をゆっくりと開いた。

俺のこの疑問に、こいつらは何て言うんだろうか──。

「お前ら……、“俺についてこい”って言ったらどうする?」