私に“好き”を教えてくれた、たくさんの人。

だから、今度は私が皆に恩返しをする──




鳥は1人で決意する。

この“過去という名の闇”に終止符をうつと。

たとえ、その結末がとても悲しいものであっても。

たとえ、自分の命に代えても。

大丈夫、私は頑張れる。

鳥は、再び見えた光に背を向け、翼の鎖もそのままに、籠の中心へと歩き出す。

全ては、皆のために──