翼~開け放たれたドア~

「えー?空夜だけずるーっ!」

「飛鳥、しょうがねぇだろ。
春輝、空夜に一番懐いてたし」

「こら、秋人。
人を動物みたいに言わないの。
確かに春輝って、警戒心強い小動物みたいだけどさ」

「とか言っちゃって、直も春輝のことそう考えているクセにー」

「てゆーかめんどくせえから、ややこしい話すんじゃねえよ…」

こっちはこっちでなんかやってるし。

おもしれえけどよ。

蓮にいたっては、ホントにめんどくさそうだ。

……なんなんだ、ここ。

動物園…?




「あ、じゃあ俺たち帰るな!」

「…待て」

「んぁ?」

歩き出した緑華の奴らを止める。

「どーした?なんかまだあるのか?」

人懐っこそうな笑みに、フッと笑いかける。

「王覇と、同盟を組まないか?」

「えっ!?」

小さい奴が走ってきて、俺を見上げてくる。

藍色も、3人のなかで一番後ろのほうから、俺を凝視していた。

若干、目を見開かせながら。