「いつからかな?
春輝が俺たちの中心になってたんだねー。
春輝がいるから俺たちは笑ってたし、悲しくなったし、嬉しくなった…」

だんだんと、飛鳥の表情も声も暗くなっていく。

「……春輝…、今頃泣いてるのかな…」

呟くように言われたそれに心臓が反応した。

あいつ…、あっちでやっぱ苦しんでるんだろうか。

春輝…。

あいつを抱きしめてぇ。

あいつが無事だってことを、この目で確かめたい。

強く目を瞑って、愛しいあいつの姿を瞼の裏で思い浮かべたときだった。




「総長!皆さん!!」

らしくもなく慌てたような、雅人の声がドアの奥から聞こえた。

「え、何?何かあったのかな!?」

あわあわとあっちこっちに顔を向かせる飛鳥の前を素通りして、直がドアを開ける。