ハッと目を開けたとき、すでにもう窓からは光が差し込んできていた。

バッと身体を起こすと、wingがまだ眠っていて。

…いつのまに寝てたんだ、俺。

ベッドに身体を預けるようにして寝ていたせいか、背骨がポキッと音をたてた。

まぁ、痛くはない。

「うー…、っと」

立って身体をグーッと伸ばす。

徐々に活性化していく頭に、朝の新鮮な空気を取り込もうと、すこしだけ窓を開ける。

冬の冷たい風が部屋に流れ込んでくる。

俺の髪がふわふわ揺れるのを、目を閉じてゆっくりと感じる。

…wing熱だしてるし、すぐに閉めるか。

5分くらいだけ開けといてから窓を閉めた。

ふと目に入った時計を見ると──

「…げっ」

今日が日曜日で良かったと心底思った。

どれだけ俺は寝てたんだか。

現在、時刻は9時過ぎ。

完全に遅刻の時間帯だった。