俺は目を瞑った。

“たぶん、こいつは寂しがってる。
だから…、その分近くにいてやればいい”

頭に響く信の言葉。

……あぁ。そうだな。

俺にできること…やっと見つけた。

こいつの側にいてやること。

それだけしかできねぇけど…。

それでも、これだけはできるから。

ゆっくりと目を開ければ、さっきとは違い、穏やかな顔で眠るwingがいて。

その幼げな寝顔に笑みがこぼれてしまう。

ふと気づけば、こいつの笑顔が見てみたいと、ただ漠然と考えてる自分がいるんだ。

いつの間にか、こいつのことで頭がいっぱいになっていることに、俺は少しだけ驚いていた。