翼~開け放たれたドア~

そんなことを考えつつ、窓を開けて、窓枠へと手をかける。

あ、真っ暗だ。

ふとそんなことを思いながら、ひょいっと部屋を抜け出す。

それなりに高さがあったけど、飛び降りれるなと考える。

ふと肩越しに振り返れば、追いかけようとこっちに走ってこようとする男2人。

……鬼の形相。

それはこんな感じなんだな、と感じた。

だってさ。恐いんだもん。

私はため息をついて、そこからヒラリと地面に降り立つ。

芝生だったし、そのうえ石とかもなかったからそんなに痛くない。

私は持ってきた軍手をはめ、そのままグイッと糸を思い切り引っ張った。

そのとたん聞こえたのはガタンッという音と、イスが転がり落ちる音。

テーブルの脚にくくりつけてた糸を引っ張れば、積み上げたそれが崩れる、というわけで。

テーブルは意外と小さいから、そんなに大きな力は必要ない。

男たちの慌てる声が聞こえる。

…あ、ちなみに……。

「「いっでぇー!!!」」

コップに入れた画鋲も降ってくるから、気をつけたほうがいいよ。