翼~開け放たれたドア~

「も、しかして、赤城組…」

その考えにたどり着いた瞬間。

私の頭から血の気がひいた。

顔が青くなっていくのが自分でもわかった。

──逃げなきゃ

ぼんやりとする頭を必死に働かせて、出た答えがそれ。

私はベッドから抜けると、意外と中に物が入ってる棚をあさり始めた。

でてきたのは、丈夫そうで透明な糸やハサミ。

それから、画鋲やコップなどの日用品。

これだけあれば…。

私はあれこれと考えて、だるい身体を動かして作業していった。

この決断が、後に自分に返ってくることなんて知らずに──