純真無垢とはまた違う、だけど確かに真っ白なその心。

鳥籠の中で、赤く染まった汚れた翼。

自由に飛べるはずなのに、でようとしなかった悲しい鳥なんだ。あいつは。

自分の犯した罪を自分で責めて抜け出せずにいる。

がんじがらめに縛られてる必要はないんだ。

なのに、あいつはそれを自分で許してあげられなくて。

開け放たれたドアが閉じられた今、あいつは何を思ってるのかなんてわからねぇ。

だけど、あいつに出会ってしまえば。

一度触れてしまえば、もう後戻りなんてできない。

何よりも大切になってしまった大事な娘のような存在のあいつ。

例え、この命が危険に晒されても、それでも助けたい、一緒にいたいと強く思ってしまうほどに。