「あ、おっせーよ!!空夜!春輝!」

うっせぇ……飛鳥。

あいつは相変わらず声がでかい。

俺は無言で総長だけが座れるソファーに座った。

「春輝、お帰り」

「お帰り」

「おせぇ」

直、秋人、蓮もそれぞれ声をかけてやってる。

蓮はまぁあいつのことだしな。挨拶ですらねぇけど。

「…ただいま」

春輝は少しくすぐったそうだ。

「俺…無視…」

飛鳥はソファーで丸くなっていじけている。

春輝は首を傾げてから飛鳥へ近寄ると、そっとあいつの頭を撫でる。

「えっ?」

飛鳥はバッと顔をあげる。

「春輝…」

「た、だいま、飛鳥」

不安そうというか、戸惑っているというか、そんな感じの声。