翼~開け放たれたドア~

このことを春輝が知ったら、春輝は俺をどう思うんだろう?

俺は拳を握りしめた。

こんなにも胸が苦しくなるのは、やっぱりあいつのことだから。

ほんと、俺はあいつに弱い。

「もちろんです」

だから、お願いだ。

あいつを…春輝を助けてくれ。

俺たちだけじゃダメだから。

俺は、強く、優しく、あいつ自身を見ようとしてくれるこいつらを信じてみようと思う。

決意を込めた眼差しを俺に向けてくれるこいつらを。




「……他に聞きたいことは?」

しばらく何も話さなかったが、まだうろたえてるようだったから問いかける。

龍也も落ち着いたみてぇで、目は少し赤いが俺の隣に立っている。

「…あの…」

何も話さなかった奴が、おそるおそる声をだした。