翼~開け放たれたドア~

「今はwingは良い奴なんだろうけど、俺は好きじゃない」

蓮が静かに言った。

「まぁ前までのことがあるからね。今更良い印象は持てないね」

「俺はよくわかんねぇけど、wingにだってなんかあったんじゃねえの?」

「だとしても、水風を潰したのに変わりはねぇだろ」

「そりゃそうだけどさー…」

「どっちにしろ、今までのこと考えれば良い奴ではないだろ」

「秋人までー!」

4人の会話を聞きながら、私は空を見上げた。

今日は曇り空。

今にも雨が降りだしそうな…そんな感じ。

鳥は、一羽も見当たらない。

私は…私は…。

やっぱりあの頃と変わらないのだろうか。

いくら白を塗り重ねても、元の色には戻れないように。

「……き……は…き……おーい、春輝ー?」

「……ん?」

ふと目線を向ければ、4人ともこちらを心配そうに見ていた。

「なに」

「あ、えっと…いや、その、春輝はwingのことどう思っているのかなー?って…」

しどろもどろに飛鳥が私に問いかけた。