翼~開け放たれたドア~

──ガシャアァァァン!!!

シャッターを蹴ると、大きな音と共に崩れ落ちた。

できた穴から、中へと入り込む。

…うわ、汚い。

そこらへんに転がる本とか紙くずとか食べたあとのゴミとか…。

うん、さすがだね。やってることが汚いと倉庫も汚い。

今までの奴らもそうだったけど。

「誰だてめぇ!!?」

近くにいた下っ端であろう1人が睨みをきかせてきた。まぁ、全然恐くないけど。

「ここ、潰しにきた奴」

それだけを呟いて、そいつに回し蹴りをする。

バキィッ!という音がして、男は壁まで吹っ飛んだ。

……弱。

「まずは1人……」

「な、なんだ、お前!!?」

どよめく下っ端たちに私はため息をついた。

「さっきも言った。ここを潰しにきた奴だ。
赤鬼。お前らは罪を犯しすぎた…」

「うるせぇっ!!おい、やっちまおうぜ!!」

「「「おおぉぉぉぉおおお!!!!!」」」

唸り声とともに襲いかかってくる男たち。

ほんと、程度が低い……。

「うらぁっ!」

鉄パイプを持った男が、それを振り下ろしてきた。

「お前ら、ほんと卑怯だし最低だな」

──パシィッ!

「は?な、んで…」

男のマヌケな声が聞こえた。

想像もしてなかったんだろう。